2016年02月04日  アニメ雑記 

1話切りしなくて良かったアニメ特集

チェックした全てのアニメを見続けるのは難しい。私は毎シーズン何作かのアニメを序盤で視聴中断してしまう。その一方で、序盤を気に入らず視聴中断しかけたものの、なんだかんだで最後まで見続けた結果、とても楽しめたアニメもある。今回はそういうアニメについて、序盤の辛かった点、そこを乗り切るための考え方、乗り越えた先にある中終盤の見所などに触れながら振り返っていきたい。


新世界より

 私が今までに出会ったアニメの中で1番の終盤型かもしれない。今回の記事を書くきっかけになったアニメの1つ。
 はっきり言って序盤は辛い。よくわからない設定とよくわからない映像の連続。序盤数回の冒頭に入る謎の戦闘シーンがわかりにくさに拍車をかける。画面の暗さだけでリタイアした人もいるかもしれない。『ガラスの花と壊す世界』でもそうだったけど、石浜監督は言葉を減らして映像で伝えようとするところがあるのだろうか。そしていよいよ話が動き出すかというタイミングで、最もわかりにくい第5話が来てしまう。ここで視聴者が大勢いなくなってしまったと想像する。
 とはいえ序盤に価値が無いのではない。わかりにくさの原因である独特の世界観こそ、このアニメの最大の魅力だと考えることもできる。また、絶品の終盤も序盤あってこそだ。
 序盤を乗り越え、世界観にも慣れてしまえばしめたもの。徐々に謎が明らかになっていく質の良い中終盤を楽しめる。中盤にはちょっとしたブームになった「ボノボ」が登場する。そして終盤は心からおすすめしたい。終盤に起きる事件の絶望感は、長い序中盤を見てきたからこそ。そして最終回で明かされる衝撃の事実……いや、ここまで見てくると、なんとなく察していたのだけれど、実際に明言されると、くるものがある。何よりもそれを知った主人公達の反応を見ると、辛いというかなんというか。胸のモヤモヤが全く晴れない。
 全編を通して描かれるこの世界の閉塞感、どうしようもなさをぜひ体感して頂きたい。
 もう1つ付け加えると、種田梨沙を語る上では外せない作品です。


探偵オペラ ミルキィホームズ

 導入がやや唐突なように思えた。
 主人公たちが地位を失いどんどん墜ちていく姿が本当に面白い。天才的な墜ち方をする。今ではトップクラスに好きなシリーズであり、TDまで見続けている。


ヤマノススメ

  序盤というか第1期に見にくさを感じた。描こうとしているものはとても良いのだが、毎回面白くなりそうなところで終わってしまう。ショートアニメの壁に見事にぶち当たっていた。何度も見るのをやめようと思ったが、あまり時間もかからないことだし見続けた。ED曲が尋常じゃないほど良く離れられなかったというのもある。
 第2期は本当に素晴らしかった。若者の心の動きを美しい背景に乗せて描いた良作である。もともと内容は良かったのだから、尺が伸びれば良作に化けるのは当然か。15分2クールという放送形態は優秀だと思うのでもっと増えてほしい。
 第2期にたどり着いて何より嬉しかったのは第1期EDに映像がついたこと。少し退屈を感じながらも見続けた私への最高のご褒美だった。


落第騎士の英雄譚

 第1話はいわゆるテンプレ通りで、ここだけ見ると面白い点がほとんどない。視聴継続したのも「太刀筋が寝ぼけているよ」という台詞が面白く、見続ければ卓越した言語センスに触れられるのではないかという、やや不純な動機からであった。確かにOPは素晴らしいのだが、それだけで視聴決定のための材料としてはやや弱い。
 3~4話あたりから面白くなり、そこからもどんどん加速していく。毎回わかりやすい見せ場があるのが良い。緩急がついていて、見ていて飽きない。登場人物は価値観や考え方がよく伝わってきて魅力的。
 学校が社会にどう役立っているのかわかりにくいのが難点だが、そのあたりはお約束というものか。


魔法少女まどか☆マギカ

 ここでビッグネームが登場。「このアニメの第1話良かったのに切ろうとしたの?」と疑問に思った人は鋭い。私も1話から12話まで存分に楽しんだ。ではなぜこのリストに入っているのかというと、0話切りしようとしていたからだ。放送前にスタッフ名を猛プッシュしているのを見て、胡散臭さを感じたため。
 実は私が深夜アニメを本格的にチェックし始めたのはこのシーズン。アニメを見始めていきなり、0話切りの恐ろしさと難しさを身をもって思い知ったのであった。


さくら荘のペットな彼女

 広告がパンツ、パンツ、パンツ。本編でもパンツ。何だお前ら、そんなにパンツが好きか。パンツ大好きのパンツ星人か。苦しみながらも好きなことに向き合い前に進もうとする若者達を描いた傑作。登場人物全員に何かしら見せ場があるところが私好み。大好きなアニメ。いくらパンツまみれだったといっても、第1話の美しい色彩と元気の出る主題歌に触れて切るなんて今では考えられないけど、当時はそれだけパンツまみれのパンツ攻勢に嫌気がさしていたのです。default_yamato.jpg当時の私


ワルキューレロマンツェ

 熱いスポーツ物語。能力は低いが光るものを持つヒロインが努力して強敵と渡り合うストーリーは王道。個性的なヒロインが揃っているのは当然として、主人公も魅力的。何に対しても真剣に向き合う性格ゆえに、結果として鈍感系のような行動をとってしまうのが面白い。
 後半にあるキレッキレのギャグ回はぜひ見て欲しい。
 私が嫌ったのは序盤のスケベ展開。脈絡なく体を撫で回され嬌声をあげる姿は神経を逆撫でする。パソコンゲーム出身ということに対する偏見も少しはあったのかもしれない。スケベが嫌いな私だが、第1話のスケベだけで作品の評価を決めてはいけないと考えている。こう考えるようになったのは、上のさくら荘とワルキューレロマンツェの影響が大きい。


ゆゆ式

 第1話視聴時、このアニメの楽しみ方が全くわからなかった。一般的な物語は導入部があってその後本題に入る。しかしゆゆ式第1話は導入部のテンションのまま20分が過ぎてしまった。次回以降に本題のようなものが来る気配もない。日常系を見る気持ちで見始めた私は「イベントはどこだ!イベントを出せ!」と心の中で叫んでいた。
 ここが間違っていた。ゆゆ式という作品はイベントを重視していないのが特徴なのだ。楽しめるかどうかは、それに素早く気付けるかにかかっている。私の場合は第2話冒頭にあるあの有名な「なんつって」を見て察することができた。私と同じように第1話を楽しめず、第2話の同じ場面で見切りをつけた人も多いと聞く。このあたり、視聴者がアニメを選ぶのではなく、アニメが視聴者を選んでいるようで面白い。
 楽しみ方に気付いてからは、「日常系らしくないゆえに日常」のゆゆ式ワールドにどっぷりはまってしまった。
 ゆゆ式の良さを知った今第1話を見たとしても切るかもしれない。「可愛すぎるだろ」とかちょっと浮いてるし。そのくらい難しく、微妙なバランスの上に成り立っているアニメ。最後まで楽しめたのは幸運だったと思う。


ノブナガン

 主人公の声のインパクトがすごい。OP曲はかっこいいんだけど、なぜこの曲なのかわからないし、何を言ってるのかもわからない(リスペクト!ホームセンター!という空耳でちょっと話題になった)。キャラクターデザインが古い気がする。ありがちな能力戦闘もので、ましてや主人公の能力が信長だ。 このようにいくつもの要素が重なって、B級~C級アニメという第一印象を持ってしまいそうなアニメである。
 ところがどっこい実際に見るとこれが面白いの。登場人物が沢山いるのに、それぞれにきっちり役割があって背景のようにならない。戦う敵は不気味で手強く恐ろしい。何より、主人公が戦う理由を考える展開があるのが本当に大きい。この手の作品にこのような展開があると、作品全体が一気に引き締まる。
 視聴継続の大きな壁である主人公の声も、中盤過ぎからこの声以外考えられなくなってくる。中の人は他に目立った仕事をしていない。そろそろ高校を卒業する頃なので、忘れた頃にもう一度名前を見られる日が来るかもしれない。


神さまのいない日曜日

 人間が生まれも死にもしなくなった世界の話。ディストピアものというのだろうか、私はこういう作品が好きなので放送前の期待が高かった。
 第1話ではいきなり重大イベントが起きる。ラストシーンで登場人物が感極まり、良い感じのEDが流れ出して、感動的な場面を強く演出する。これだけ書けば良い展開のようだが、重要なエピソードが第1話のみで一段落してしまったのは少し問題だった。大いに盛り上がっている映像と冷静な自分とのテンション差が気になってしまったのだ。うまくついていけなかった。
 2話以降では世界が広がっていき、期待通りの映像が見られて楽しめた。
 全話見た後に第1話を見るときっと面白いのだろう。作品と視聴者のファーストコンタクトである第1話はとても難しい。


他にも同じようなアニメはあるが、10作というのもキリがいいのでここで終わる。
徐々に面白くなるアニメを見るのは最初から全開のアニメを見るのに負けないくらい楽しいのだが、その楽しさを知ってしまうと気にいらないアニメであっても視聴中断がしづらくなり、それはそれで困る。というのは贅沢な悩みだろうか。
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