2015/12/30

話数単位で選ぶ、2015年TVアニメ10選

「話数単位で選ぶ、2015年TVアニメ10選」参加サイト一覧
http://shinmai.seesaa.net/article/430648488.html

面白そうな企画を見つけた。自分もやってみたくなったので書いてみる。
作品ごとの10選を先にやってしまったが、それとはまた違うアニメが登場するのではないかと思っている。
ここの文章を書いているのは選考を始める前。どうなるのか自分でも楽しみだ。

聖剣使いの禁呪詠唱 第2話「我が剣に宿れ魔焔」

ショッピングセンターに行く話。歴史に残る迷作のイメージを決定付けた回。
やたら簡素化されたヤシの木、20個くらい頭がある9頭の化け物、意外と動ける石化などこのアニメを代表する名場面が集まっている。
常識を超えた尺稼ぎの6話、ラストシーンなのに作画が崩れていた12話も捨てがたかったけれど1話選ぶならこれかと。

てさぐれ!部活もの すぴんおふ プルプルんシャルムと遊ぼう 第9話「映画館と動物園で遊ぼう」

リア充という言葉が似合い常に光の中を歩いてきたアイドルと、友達が少なく自分の道を貫いてきたサブカル好きのアニメ声優が出会ったとき、どんな会話が行われるのか。これはアニメなのか声優番組なのかもはやわからないが、非常に興味深かった。
この二人によるラジオも合わせて聞いてほしい。

放課後のプレアデス 第4話「ソの夢」

どんどん飛行能力が高まってきた5人がついに宇宙に行く話。
宇宙に行くという娘の書き置きを見て、娘がそう言うならそうなんだろうと信じ、娘がいるであろう宇宙へ向けて音楽を送る両親が本当に素敵。
お菓子の星に着陸する場面も好き。
他の10選記事でも言っている通り、私にとってプレアデスは今年のベストアニメで、どのエピソードを選ぶか本当に難しかった。「ななこ13」にすべきか悩みに悩んだ。最後は印象的な場面の強さで差がついた気がする。このあたりに話数単位10選の面白さがあるのかも。

ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン 第25話「ニンジャスレイヤー フロムアニメイシヨン 傑作選」

第25話という話数が示す通り、最終盤のエピソード。主人公と宿敵の戦いが始まり、普通ならラストへ向けて盛り上がるべきタイミングで挿入されたのは、全く関係の無い話。その内容は今までに出てこなかったエピソードを使った総集編。つまり総集編という名のショートショートである。
このタイミングでこれをやるのか!
制作陣の頭のおかしさはわかっているつもりだったのに、それでもこのエピソードが始まった時に受けた衝撃といったら、今年のアニメ体験で一番すごいものだった。それこそ、下の回のBパートにも負けないくらい。

がっこうぐらし! 第1話「はじまり」

もはや説明不要。今年のアニメを語る上でこの回は外せないだろう。
私はアニメがっこうぐらしの序盤を見て、これは自分に極端にフィットする作品だと確信し、フレッシュな状態で原作を見るためにアニメの視聴をやめた。こんな切り方をしたのは初めてだ。でもまだ原作を読めていないのは秘密。

SHIROBAKO 第23話「続・ちゃぶだい返し」

前半で監督と原作者が会い、後半でラストシーンの音声を撮り直す話。メイン5人のうち4人が夢を叶えたり進む道を見つけたりする中、1人残された声優の子。役者の厳しさを強調する場面が多かったことや、アニメ制作の話の方を終えないといけないことから、このまま終わってしまうのではないかと思っていたが、しっかり救済されて良かった。
「全員救済しなきゃ!」とばかりに少し無理やり入れられたエピソードにも見える。でもご都合主義を感じながらも良いと思えるってことは、きっとすごく優れているんだろう。友人は号泣しているのに本人はプロとして落ちついて仕事してるのがまた良いんだ。

響け!ユーフォニアム 第8話「おまつりトライアングル」

主人公とヒロイン(?)が山に登る話。2人の絆が語られる回。互いにかけがえのない存在のようで、言葉もあまり必要ない様子。言葉がないから若干視聴者も置いてけぼりになり、2人の絆の強さにただ憧れるしかない。嫉妬すら覚える。
百合とかカップリングとかそういうものを超えた何かを感じた。なんなんだろうこれ。

ローリング☆ガールズ 第6話「電光石火」

三重vs愛知が決着する回。バイクを失って窮地に陥ってから、自転車で猛追し、最後には空中を滑走するまでの流れが素晴らしい。
現実ではあり得ないことをアニメの世界で行う時に必要な「説得力」がこのアニメには十分に備わっていた。
アニメの楽しさを大いに味わえる名エピソード。

うーさーのその日暮らし 夢幻編 第9話「青い海白い砂浜、黒いうーさー」

海岸に並べられた棺の中に入ったまま会話する話。意味不明な説明だが本当にそういう話なのだから仕方ない。
前衛的なエピソードが多かったうーさー3期の中でも特に極まっていて、もはや面白いのかどうかすらもわからない。妙に記憶に残っていたので選出してみた。

櫻子さんの足下には死体が埋まっている 第3話「夏に眠る骨」

クラスメイトの祖母がいなくなってしまう話。おばあさんは生活の辛さに耐えかねたのではないことを示されてからの、ラストシーンの綺麗な日の出。素晴らしかった。
若い自分も弱音吐いてばかりいられない。



話数単位でインパクトのあったものを選んでみたらこんな感じになった。
他にも紹介したい回は沢山ある。うーん、語り足りないぞ!

この企画を初めてやってみてわかったのだが、話数単位となると相当記憶に残っていない。1年前のアニメをなかなか思い出せないのは想定内。でも少し前に見たはずの秋アニメまでこんなにあやふやになるものなのか。
どの話がどんな内容なのか調べながら作業を進めたものの、思い出すのにも限界があり、最終的には年末まで残るような強い印象を受けたエピソードを中心に選んだ形となった。

作品別10選に入っていないアニメが半分以上を占めているのが面白い。
どの話も面白く平均値の高い作品が「作品別」に入るとしたら、「話数単位」に入るのは一瞬のインパクトに長ける作品なのかもしれない。

来年もまたやりたい。年末に記事を書くことを考えながらアニメを見ていくと、選び方も変わってくるのだろうか。そのあたりも楽しみ。
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