2016年12月31日  年間感想 

話数単位で選ぶ、2016年TVアニメ10選

「話数単位で選ぶ、2016年TVアニメ10選」参加サイト一覧
http://shinmai.seesaa.net/article/444986519.html

2015年 に続いて2回目の参加。さて私は今年どんなアニメをみたのだろうか?


昭和元禄落語心中 第1話
 物語スタート回。アニメを見ていて落語のレベルの違いがわかるところが素晴らしい。昔の知り合いの前でやる落語は未熟な者が何度かに一度だけできる会心の回をここに持ってきたことが伝わってくるし、師匠の前座の落語は未熟者が準備不足でグダグダになっていることがわかるし、師匠の落語のレベルが非常に高いこともよくわかった。落語の上手さ描写という、失敗するとアニメ全体が崩壊してしまうけど何をどうやれば成功するのかわかりにくい演出を、バッチリ決めてきたのがすごいと思った。
 こんなアニメを作られてしまうと目が肥えて困っちゃう。


ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第10話「イタリア料理を食べに行こう」
 シリーズを通して戦い戦いまた戦いときたので、能力者が襲い掛かってこない展開がとても新鮮。他のシーズンと違い敵を倒すための旅に出ないこととあわせて、第4部の雰囲気がわかったような回だった。
 億泰の食レポとリアクション芸が最高。高木渉で良かったなあ。


おそ松さん 第17話「十四松まつり」
 不条理ネタが多いこの作品、その中でも飛び道具と言われるキャラの「十四松」がメインのショートストーリーが詰め合わされた回。面白くならないわけがない。
 圧巻は「十四松と概念」。自分のアイデンティティについて考えるうちに自分の体を書き換えていき、ついには文字になってしまうという内容。普段を超える不条理さを見せたこのエピソードは最後の話に持ってくるのが相場だが、なんとこれをAパートの最後という前半部分に置いてきた。最強キャラ・十四松の主役回ではまだまだネタに余裕があるのだというアピールに見え、底の知れなさを感じた。


ヘボット! 第10話「土星は地獄だ!」
 ハチャメチャギャグアニメヘボットの中でも地獄めいたテンションの回。この回で戦う土星ババアという敵が非常に濃い。まず名前が濃い。名前の通り土星に住んでいて、観光客の乗り物を自分に都合のいい理論でコレクションしている巨大な青いアリのような生き物。この土星ババアが悪行を止めに来た主人公たちに恋をして自分のコレクションに加えようとする。主人公もこんなのに狙われて災難だ。土星ババア戦のほかにも放屁で宇宙へ進出したり、牛丼の上を舞台としてバトルしたり、暴走した巨大入れ歯が市民を襲ったりと盛りだくさんの内容。文字で表そうとするほど無理が出るのがつらいところ。
 ヘボットのことを少しだけ知っていて、この作品ならそれくらいのことはするんじゃないの?と思った人は1話から順番に見ていってほしい。10話は何か様子が変だから。
 

アンジュ・ヴィエルジュ 第9話「誰よりも速く」
 5つの世界が繋がった世界が舞台のこの作品では、世界ごとに異なる愛の形が登場する。私が好きなのは「白の世界」の、愛する者は1つになるべきだという理論。白の世界は何もかもデータ化されているため、文字通り2人が1つになれるのだ。多彩な世界がある設定が生かされていることと、他の世界以上の急進的な考え方に、感心してしまった。
 見せ場はやはり後半の競争シーン。ロボ少女がエンジン音を鳴らしながら飛行したり、無限大の半分(!?)のスピードを出したり、重力スリップストリームしたりと、アンジュ・ヴィエルジュ特有のトンチキな展開盛りだくさんだが、それでもしっかり盛り上がる。一直線のスピード比べは人間の心を熱くするのだなあ。音楽も良かった。


Lostorage incited WIXOSS 第2話「少女/理想と現実」
 カードゲームを始めてみたら友人、信用、進路、安定した生活を失い、ついには長年の心の支えを失うところまでを1話かけて徹底的に描いた回。つまり、カードゲームを始める→人生のどん底に落ちる、ということ。販促アニメでこれをやるのか、マジかよカードゲームやめます。趣味は悪いけど、やっぱり不幸物語は面白い。
 内容も良いけれど第2話のメインは開幕数秒、アバンとOPが一体化しているところ。視聴者のタイミングを外して入ってくるのでびっくりしてしまった。これのせいで3話以降のOPが物足りなく感じるくらい好き。


灰と幻想のグリムガル 第12話「また、明日――」
 この作品は、世界の構造や謎にはほとんど触れず、ひたすらパーティの様子を追いかける。だからこそここまで視聴を続けてきた者からすると、パーティメンバーの成長がとても嬉しいんだ。子供の成長を見守るのってこんな気分なのかな。中盤にあったメンバーの成長についての説明があっさりしていたのは不満だったけど、最終回で困難を乗り越える姿を見てフラストレーションが一気に裏返ったので、これで良かったのかもしれない。
 特に好きな場面は、1.首飾りを渡そうとして息が合わない2人、2.爆発をバックに立つシホル。
 あと、これは視聴済みの人に伝わってほしいのだけれど、EDテロップの出し方が素晴らしいんですよね。グリムガルのアニメで一番未見者にバラしてはいけないのはあそこだと思っている。


ふらいんぐうぃっち  第8話「常連の鳴き声」
 現代社会と同じように現代アニメも忙しく、次々にイベントをこなさなければならない中で、この作品は本当にイベントが少なくて時間の使い方が贅沢。特に第8話は世間話をしていたら終わってしまう上に、オチのつけ方がバッチリはまっていて好きな回。優しくも下らないオチを見たとき、「ぜ、贅沢~~~~!」と叫んでしまった。本当にこれで1話使ってしまっていいの?いいんです。


Re:ゼロから始める異世界生活 第15話「狂気の外側」
 どんどん落ちていく回。これ以上に悲惨にはならないだろうという状況から、何度も落ちる。三段ドロップという感じ。死んでも平気な主人公を追い詰めるために精神を攻めるのはわかるが、一度折ってから無理やり立ち直らせて、再び折る念の入れようはひどい。
 しかもここがどん底ではなくて、これ以降の話でまだ落ちる。本当に容赦がなくて意地悪な作品だ。
 第15話の終盤で、視聴者の意識を画面下に向けておいてから画面上で動かして、最後に特殊テロップ(特殊EDではない)を流す演出が本当に好き。ぼんやりとした表現はネタバレ配慮。見た人に伝わってくれ。


フリップフラッパーズ 第1話「ピュアインプット」
 この作品に関してはまだ言葉にできる気がしない。この回を見た時の私は自室の床に横たわって極度の興奮状態になり、体をびくびく震わせ、「あー、あー」と脳の機能が停止した声を漏らしていた。一番苦しかったのは呼吸がしづらくなったことで、いつもの自然な呼吸は失われ、苦しくなってから「あ、息吸わなきゃ」と気付いて呼吸をする状態だった。アニメで人を殺すことは可能なのかもしれないなあ、と思った。
 感想記事なのに内容の話しないでごめんなさいね。
 アニメ以外も含む、今年の体験の中でも最高のものの一つ。



 今年は去年に比べてアニメに割く時間と気持ちが少なかったように思う。せっかくいい作品が揃っていたのにもったいない。来年に向けてアニメ好き力を高めていき、今年よりさらに良い年にすることを目指そう。
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