2017/08/29

プリンセス・プリンシパル 第8話

 第6話感想で、
「現アンジェが再会までの間スパイとして苦労してきたのに比べて、現プリンセスは大した事をしてなかったのだと思っていたけど、現プリンセスも何もしていなかったわけではなく世界を変えることを考え続けていたので、2人は対等なのだとわかった」
のようなことを書きながら、それでもやはり現アンジェの方が大分苦労が多かったのではないかと思っていた。
 いや、とんでもなかった。現プリンセスも辛い思いをしてきたのだった。厳しい世界に身を置いてはいるが精神面は比較的自由な現アンジェに比べて、立派な王族になるため自分の性格も自由に選べなかった現プリンセスの方が辛かったとすら言えるかもしれない。何もしてなかったなんて思って申し訳ない。
 これで私は疑問の余地なく2人が対等だと認めることができた。物語が終盤に入るタイミングでこの精神状態になれたのはとても大きい。


 2人の距離感について不思議に思っていた。2人きりの時でも現アンジェは少し遠慮しているようなのに対し、現プリンセスはときに意地悪するほど距離を詰める。どうして態度に違いがあるのか。
 第8話を見てようやくわかった。答えはシンプル、2人の性格が違うんだ。何を当たり前のことを、と言われそうだが、ここまでの話を見ていて2人は対になる存在であり王族とスパイという別々の道を進んだこと以外に違いはないと思いこんでいたので、出会う前から境遇や性格が違っていたことに驚き、納得した。
 現プリンセスの積極性は鼻にバンソウコウを付けて走り回っていた少女と同じ種類のものだなあ、と。鼻にバンソウコウ付けた子供がおとなしいわけがないし(偏見)。
 それぞれが壮絶な生活の中で環境に適した性格に変わっていったが、2人の会話の中では昔の性格や関係性が顔を出すところがとても良い。


 ラストの連弾シーンもバッチリと決まった。2人きりの空間を包む穏やかなメロディが心地良い。
 連弾は歴史的に様々な文脈を含んでいるお約束というべきイベント。実況していた古参百合勢の皆さんが次々に死んでいったのが面白かった。


 お約束イベントといえば、名前呼びイベントというものもある。名前を呼び合って絆を確かめる尊いイベント。
 はたして現アンジェは現プリンセスの名前を呼ぶことはあるのだろうか?今の彼女は立派なプリンセスなのだから名前を呼ばない説、名前を呼んだとき本当の意味で2人は再会するのだ説、どちらにも理がありそう。
 個人の好みを言うと、呼ばない方が良い。一度呼ばないと決めたのなら呼んでほしくないし、未来に向かって生きていくように思えるから。でももし自分が作者だったら呼ばせてしまうと思う。盛り上がるし、現プリンセスが笑顔になってくれるから。
 実に難しいところ。終盤の展開を見守ろう。

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2017/08/27

プリンセス・プリンシパル 第7話 妄想&感想

 どこかで日常回が必要だと思っていたけれど、この厳しい世界観の作品でどうやって日常回を作るのかわからなかった。敵地に攻め込んで激しく戦うのではなく、じっくりと調査する任務をこなすと自然と日常回になるのか。なるほどなあ~。
 開幕の曲が「キュゥべえ勧誘のテーマ」みたいだったことからまた悲劇が起こるのかとドキドキしたけど、良い感じに日常回やってた。

 5人が個性を発揮した話だった。会社を買い取るというスケールの大きさを見せたプリシラさん、勤勉なちえ子さん、機械に強いベッキーさん、集団色仕掛け(?)を成功させたドロテアさん。そしてアリスさんは……面白かったね。とても面白かった。
 演技パターンは複数あるのか。私がひそかに持っていた「嫌いな昔の自分」=「はわわアンジェ」説はもろくも崩れた。


 職場を大改造する場面。工場が儲けを出せると思うか尋ねられたアンジェが言った言葉が印象的。
「スパイに不可能はない」
 直後に突っ込まれた通りこれは嘘。文字通りの意味ではなく「つべこべ言わずにやるぞ」くらいの意味だろう。スパイにも不可能はたくさんあることをアンジェはよく知っているはず。
 アンジェにとってスパイとは目的を達成するために必要な力であり、もはや自分と分けることができないもの。それだけにこの言葉にはなんだか重みがあり、なんだか単なる冗談として流しにくい。
 スパイが本当に万能の超人だったらいいのにという願い、あるいは、目的のためならできることはすべてやってやるという決意、そんな深層心理からこう言ったんだったら熱いなと私は勝手に妄想している。妄想はとても楽しい。

 5人の活躍で労働環境は大きく改善。あの怖いアリスさんが協力してくれたのは社員にとって意外だったのでは。怖い人ではないとわかり年下の子がお礼を言ってきたらアリスさんはどんな反応をするのか考えると楽しい。
1、「・・・ああ」とそっけない
2、「別にお前らのためじゃねーよ」とツンデレ
3、「何見てんだ!」と平常運転
ああ、また妄想してしまった。


 これまでは敵地で堂々と作戦会議をしても全く問題なかったのに、今回はターゲットに見つかってしまった。これは私にとって結構衝撃的で、「あれ?なんで堂々と喋ってるのにばれるんだ?」と錯乱状態になってしまった。言ってることがおかしい。スパイはパーティ会場の賑やかさに感謝すべき。

2017/08/17

プリンセス・プリンシパル 第6話

 今回ほとんど出番のなかったアンジェとプリンセスの会話が印象的。
 スパイになったプリンセスが守られるだけでなく自分もリスクを負って頑張っているのはよくわかる。しかし再会するまで何をしていたのかがよくわかっていなかった。スパイ能力を高め、家まで準備したアンジェに比べると何もしてなかったんじゃないかと。今回の会話でプリンセスも再会までの間何もしていなかったわけではないことが明言されて、ようやくアンジェとプリンセスが、私視点で、対等なパートナーに見えるようになった。
 話をしているアンジェの笑顔の素敵なこと。再会したばかりの頃は2人きりのときでもちょっと固かったけど、リラックスできるようになったのだろうか。今回のサブタイトルはケース18、時間が経っていることを感じる。大丈夫?歯止めは効いているんでしょうね?誰かに見られたときのための、仲良くなったきっかけの説明を用意している?無駄に心配になっちゃう。


 髪を下したベアトリスちゃんかわいい。まんまるお目々との相性がとても良い。お団子派の皆さんには申し訳ないけどね。
 いやあ、15歳って幼女なんだなあ。
 ドロシーさんとお友達になる場面で髪を下しているのが良い。髪をまとめたり帽子を被ったりすることは相手によく見られようとする意味がある。また、昔のヨーロッパでは、人前に出るときは頭に何か身に着けるのが当たり前だったという。髪を下して話をする場面は、ベアトリスのドロシーに心を開いたことが現れている・・・のかもしれない。

2017/08/07

プリンセス・プリンシパル 第5話

 今回の記事は終盤のちせが墓の前に立つ場面について。

 目的だった復讐の完了と同時に家族を失ったちせの胸には様々な感情が渦巻いているに違いない。アンジェ達が去って一人になるといかにも泣いてしまいそう。父を殺されてから涙も出ないちせだったが、復讐を遂げた今なら泣くことができるかもしれない。
 ここでゲスい私は「泣くぞ、ほら泣くぞ」といじめっ子のようなことを言っていたのであります。ひどいね。
 横顔のカットは目が隠れていて、頬をつたう涙を見せるには持ってこい。ところがまだ泣かない。あれれ?と思い、画面を注視した瞬間にちせが落涙。注意して見ていたものだからこの場面は目に焼き付き、強く印象に残ることになった。フェイントにひっかかったような気分だった。
 多分偶然なんだろうけど、たまにこういうことが起きるからアニメは面白い。

 一人になったちせの印象的な言葉。
「痛いの痛いのとんでけ。痛いの痛いのとんでけ。おかしいな。父上のおまじない、効かないよ。胸の痛み、全然取れないよ」
 最初は「胸の痛み」が大事な言葉なのかなと思っていたけど、本当に大事なのは「父上」なのかもしれない。
 戦っている間は敵を「十兵衛」と呼んでいたちせだったが、因縁に決着が着いた後、アンジェ達と「父」の話をし、最後に「父上」と呼びかける。止まっていたちせの時計は再び動き始めたのだろうか。
 もう少し言葉を減らして絵と間で見せても良い場面かな、とも思ったけれど、是非ともこのタイミングで「父上」と言ってほしいため、本編の形で良かったのかも。


 あと全然関係ないんですけど、異変に気付き前方の車両に向かう時の、ふんわりとした江畑ランニングするアンジェが可愛かったです。大急ぎなのにどこか優雅。

2017/08/01

プリンセス・プリンシパル 第4話 感想

 ちせが本格的に登場。第1話ではどんな人物かよくわからなかったので注目していたけど、親しみやすいのじゃロリ系統か。このタイプって10歳や500歳とかが多くて16歳は珍しいイメージ。
 ケース9でもまだ信頼されてないということは、ちせの加入は結構後の方だろうか。ケース7くらい?時系列入れ替えのおかげで3話ほど早く登場することができて、登場してすぐに物語が終わる悲しい事態が避けられた。

 今回の任務はケイバーライトの試作品を入手することだとか。施設に潜入するアンジェを見ていて思ったのだけれど、意外と表情が豊か。ワンミス即死の地形に突入する時には少しためらうし、作戦が予定通りいかなかったら驚く。多少動揺したとしても次の瞬間には冷静になって最善の行動をとれるのが凄腕のスパイということか。
 実は幼い頃は明るい性格で、その上に無理やりスパイの性格を搭載したからこのようになったのではないかと予想。いつか来る過去編で答え合わせをしよう。

 目的の物を一足早く船で持ち出されたので車で追いかける。地図を見ながらヨーロッパの地名がポンポン出てくるのが実に良い。テムズ川やグリニッジといった地名に、あっ聞いたことがある!と私のテンションは急上昇。そういう私もトーキョーやキョートがある国に住んでいるんだけれどね。

 あまり運転が無茶なものだからベアトリスは悲鳴を上げる。実は似たような場面がOPにもある。一瞬なのでコマ送りしないと見ることができない。こういう流れの後、サビで車が空を飛んで、「もう嫌ー!」みたいな顔になってしまうのだ。
 猛スピードの車に乗るときはいつもこんな顔してるのだろうか。チームの中で最も一般人寄りだということを再確認できる。

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 そして今回の見どころベアトリスミュートですよ。この場面よく聞くと完全に声が出てないわけではない。「パクパク」のような音ではなく、「ゴパゴパ」みたいな音が聞こえて、これって多分少ない量の息が機械を通る音なんですよね。はぁ~~~~、業が深すぎる。制作陣のベアトリス担当の人が地獄に落ちないか本当に心配になる。

 チーム名は白黒混ざったペンギンではなく真っ白な鳩になった。みんな白と言うことにして仲良くできればいいけどそういうわけにもいかない。程度の違いはあるだろうけど、5人は他のメンバーと仲良くできるに越したことはないと思っているように私には見える。
 学生時代のアフターヌーンティーという素敵イベントの力が仲を深めさせてるのかもしれないね。妙に緻密な花壇の中だから効果は倍増だ。