2017年03月07日  アニメ雑記 

フリップフラッパーズの電線

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 フリップフラッパーズの舞台となる町には電線が見当たらない。上の場面では電灯があって電車が走っているのに、電線はない。

 ほとんどの先進国では電気は地中を通って家庭に届けられるという。主な目的は景観を守ること。日本に来た外国人が自然の美しさやサービスの質の高さに感心する一方で、電線が景観を乱していることにはストレスを感じることも多いとか。
 景観といえば、日本の不揃いな建物も評判が悪い。日本の都心では建物の色、形、高さなどがバラバラ。ヨーロッパなどでは同じ町の建物のデザインを揃えて美しい町を目指しているらしい。
 日本の景色についての外国人のコメントは「外国人 電線」などで検索すると出てくるので、興味がある人は調べてみると面白いよ。

 私は日本生まれなので電線のある風景が好き。でも人気がないのも理解できる。ごちゃごちゃしてるから。
 建物が整っていて余計な遮蔽物がない景色は美しく、フリップフラッパーズのような現実から少し離れた夢いっぱいの物語にふさわしいのかも。

 フリップフラッパーズにも電線が出てくる場面がある。いくつか見ていこう。


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 第7話より。いろんなパピカが出てくる回。電線のほかにも信号やマンホールもあって、我々の世界に近い。この世界でココナは一時冒険を忘れ、いろんなタイプのパピカと一緒に楽しい日常を過ごす。
 このアニメには電線は出てこないのかな?と思い始めた頃に登場したので驚いたことをよく覚えている。


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 次に第13話。ピュアイリュージョンに入れなくなりペットのユクスキュルも普通のウサギになってしまった夢の終わりを思わせる世界は、多くの視聴者に大きな精神的ダメージを与えた。ここにも電線が登場する。
 上の2つは現実世界に寄ったピュアイリュージョンだった。電線は日常の世界に現れる。日常というより「非冒険」という方がいいかもしれない。


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 電線はピュアイリュージョンだけに現れるかといえばそうではない。第11話冒頭では現実世界に現れた。
 パピカと喧嘩別れするわ、おばあちゃんはあんなことになるわ、お母さんが出てくるわ。ココナにとってはとても冒険なんて状況じゃない。これもまた「非冒険」の電線といえる。


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 ここまで電線=非冒険という論理できたけれど、第1話のこの場面、初めてピュアイリュージョンに行って楽しく遊ぶ場面に電線が映っていることをどう受け取ればいいか。これに関しては
・ヨーロッパにも都市間を繋ぐ大きな送電線はある(?)のでファンタジー分は損なわれない
・ココナに警戒心が残っていてまだ本格的に冒険が始まっていない
などの理屈で逃げていこう(笑い)

 電線が出れば冒険が引っ込む。
 電線があると停滞した感じがあり、電線がなくなるとファンタジー分が増すというのは、多くの人にも共感してもらえるのではないだろうか。これって日本人らしい感情で、ちょっと面白いなと思ったのでした。
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